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  • 2007.12.13 Thursday
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なんとスペインからテレビにインタビュー!?(レアル・ベティス・バロンピエVSオサスナ、第37節、前編)

リーガ・エスパニョールの優勝が決まるかというその日、向かった先はセヴィージャ。レアル・ベティス・バロンピエのホーム最終戦、しかも愛するチームの1部残留を懸けた試合以上に大切なものはない。

ベティスは37節の時点で勝ち点37の16位、降格圏である18位まではわずか勝ち点4差。まさしく崖っぷちの状態で迎えたホーム最終戦。

同じベティコで日本をこよなく愛するマルコスさんの車で朝10時にグラナダを出発し、セビージャに着いたのは12時過ぎ。実は以前にも一度2人でベティスの試合を観るためにグラナダを発ったのだが、ちょっとしたハプニングが起きたため、今回が実質、初の2人でのセビージャ遠征。

試合開始は21時。まだまだ時間に余裕があるが、スタジアムの近くに車を停め、早速、スタジアムへ向かう。しばらく歩くと見たことのあるエンブレムが目に飛び込んでくる。

ベティスのエンブレム

壁に刻まれているのはベティスのエンブレム。コンクリートの壁に沿って歩くと入り口があり『Ciudad De Deportiva Ruis De Lopela』の文字。ベティスの練習場である。

ベティス練習場

簡素で飾りっ気はひとつもないけれど、愛するチームの練習場だからたまらない。
十分に堪能し、100mも歩くと、僕がスペインで最も好きな場所が見えてきた。

エスタディオ・ルイス・デ・ロペラ

約2週間ぶりに訪れたベティスのホームスタジアムは試合開始までまだまだ時間があるため人もまばら。いつも試合開始2時間前ほどにスタジアムに着くため、こんなに静かで穏やかに主役たちの到着を待つスタジアムを見るのは初めて。

ベティスVSオサスナ

チケット売り場には10人ほどのベティコたちが並んでいる。僕らも続く。後ろの方ではテレビクルーがインタビューをしている。

すると、隣にマイクとテレビカメラがやってきて、マルコスさんにマイクを向ける。マルコスさんは試合への意気込みを熱く語る。「うんうん」と頷いていると、なんとインタビュアーは、躊躇なく笑顔と共に僕にマイクを向けてきた。

インタビュアー:「今日の試合、どう思います?」
「難しい試合になると思うけど、絶対に勝たなければならない試合です。僕はまだ今シーズン、ベティスの勝利をこの目で見ていないんですよ。僕の魂はベティスと共にあるし、僕の血はベティスのチームカラーの緑と白の血が流れてると思ってます。Mucho Betis!」

文法がどうとか何を言おうか考える間もなく、自然と口をつき思っている事をまくしたてた。なんともいえない恥ずかしさがすぐにおそってきたけれど、ベティスへの自分の思いを語れた嬉しさを感じたのも事実。

チケットを買い、隣に隣接するオフィシャル・ショップへ。宝物の宝庫のようで何時間でもいたくなる空間でマルコスさんと物色していると、さっきのインタビュアーがやってきて、「ごめん。もう1度、インタビューさせてもらっていいかな?」と、こうきた。恥ずかしい。マルコスさんは「すごい!すごい!」と大喜び。

予想だにしない展開。

「じゃあ、こうチケット売り場に並んでる感じで、好きなタイミングで『Mucho Betis!』って言って下さい。そしたらカメラを向けるから」

マルコスさんは家族のみんなに「ユウキがテレビに出るから見て!」と電話をかけてくれる。僕もセビージャに住むMさんJさんに連絡を入れる。

15時30分頃、本当にテレビに出たらしい。試合開始が近づき、スタジアム周辺は緑と白に身を包んだベティコたちで活気づいてきた。

ここで初めてテレビの凄さを実感することに。通りを歩いていると、とにかく視線を感じ、指を指されるのだ。そして、握手を求められ、「Mucho Betis!」と叫ぶと拍手が起きる。どこにいても誰かしらの視線を感じる。

それらは今までのような単なる好奇のそれではなく、僕が日本人であることへの物珍しさが大前提にあるにせよ、総じて好意的でなにより、自分がベティスを愛しているということを知ってもらったことが素直に嬉しかった。

ホーム最終戦、まだ試合も始まってもいないのに、貴重な体験をしたのだが、このあとそんなことも吹き飛ばすほどの出来事が起きたのである。

つづきはまた明日。






リヒテンシュタインVSスペイン(欧州選手権予選F組)〜試合後談話〜

欧州予選F組、リヒテンシュタインVSスペインの一戦は、ダヴィド・ヴィジャの試合開始直後の7分にディフェンスラインから抜け出して決めたゴールと、14分のシルヴァからのクロスをダイレクトで叩きつけたオーバーヘッドの2ゴールで、2−0で勝利をものした。

スペインは終始ボールをキープし続けたのだが、試合終了間際に獲得したPKをヴィジャが外すなど、何度も訪れた決定機を生かすことができなかった。先日のラトビア戦とこのリヒテンシュタイン戦は勝ち点6を確実に加えることが最優先だったとはいえ、内容は決して褒められたものではなく、リヒテンシュタインのハンス監督が認めるように両チームには大きなレベルの違いがあったのだから、もっと得点を奪ってしかるべきだった。

このことについてはアラゴネス監督も「ラトビア戦と今日の試合は、全体をとおして試合をコントロールし、多くの決定機が訪れた割りに、それに見合うゴールを奪えなかったという点で似たようなものだった。両チームとも守備を固めてきたということもあったが、得失点差を考えるともっとゴールが欲しかった。だが、ボールがゴールを嫌うことはフットボールにおいてはよくあることだ。結果には満足しているよ」と、語ったように結果にはそれなりに満足しているものの、得点不足を認めている。

「2得点できたことは嬉しいけど、最後のPKを外したのは頭にきてる。シルヴァとのコンビネーションについては、全く問題ない。彼は僕のプレーをよく理解しているから。3ヶ月前までスペイン代表に暗雲が立ち込めていたけど、今はきれいに振り払うことができた」(ダヴィド・ヴィジャ)

「勝ち点6を獲得するという目標は達成できた。試合は前半は良かったんだけど、もっと得点を奪えなかったのが残念だね。だけど、3ヶ月前よりは良くなってるよ」(シャヴィ・アロンソ)

「プレミア・リーグが閉幕して4週間、今こうしてプレーする機会があることを楽しんでるよ。今日の自分のプレーぶりにも満足している」(セスク・ファブレガス)

選手達も監督同様に、やはりもっと得点がほしかったと試合後に語っているわけだが、2点以上奪えなかった原因として、シュート精度の低さもそうだが、ペナルティ・エリア付近で必要以上にパスを繋げようとする場面が多々あったことが挙げられる。言葉を代えれば、シュートが打てるのに打たない。

ハンス監督は「スペインの選手達はボールを扱う技術は大変、優れていた」と語ったが、裏を返せば、それだけということではないか。ゴールに結び付けられなくては、ボールを扱う能力に秀でていることは意味をなさないし、恐怖を与えられない。

スペインがいつまで経っても、良いチームどまりで強豪の仲間入りをできない理由が垣間見えた、そんな2試合であった。


ラトビアVSスペイン(2008欧州選手権、予選f組) 

収容人員5000人弱のこじんまりとしたスタジアム。ゴール裏にはすぐ隣の建物が隣接している。殺気だった雰囲気は皆無で、自国の代表チームの勝利を願うが、その可能性が低いことも承知しているといった風。

ラトビアで行なわれた2008欧州選手権予選F組、ラトビアVSスペインの1戦、ホームのラトビアはグループ最下位(1勝4敗)に沈み、対するスペインは3位(3勝2敗)。ラトビアの予選突破は非常に困難であり、そういった状況がスタジアムにも如実に現されていた。一方のスペインは予選突破は必須条件とみなされており、相手がラトビアということもあって勝利以外は許されない。

試合前、スペインでの報道はスペインがいかにして戦うか、ではなく、「ラトビアがどこにあるか?」といったもので、アラゴネス監督はベルギーを指差して「ここじゃろ?」と真面目に間違えていた。もしくは、合宿中の選手達にリーガの優勝トロフィーの模型も見せ、「これについて一言」など。

つまり、勝って当たり前の試合とみなされ、戦前から興味はあまりなかったのである。

試合の方も、完全なワンサイドゲームに。アラゴネス監督は「90分を通して完全に我々がゲームを支配していた」と語るように、終始、スペインがボールをキープし続けた。しかし、ラトビアはFW1人を残し、フィールドプレーヤー全員が自陣に引き、ゴール前では8人の選手がひしめく超守備的布陣を敷いていたのだから、それも当然のこと。

あそこまで極端に引かれては、ボールはキープしてもゲームをコントロールすることもままならないとはいえ、何人もの相手が待ち受け、スペースは皆無なのに何度も何度も突っかけるだけのヴィジャのプレーはまだまだ若さ故の未熟さが見えたし、ミドルレンジからのシュートもただ闇雲に打ち、正確性に欠けていた。

結局、スペインはオウンゴールとチャビのシュートがイニエスタに当たり軌道が変わったラッキーなゴールで2点を奪えたから良かったものの、もう少し格上の相手に同じ戦い方をされたら、果たしてどうだろうか。

初召集のFWソルダードは「この記念すべきユニフォームは、パパへのプレゼントにするよ」と代表に招集されたことへの喜びを語り、同じく初召集のルイス・ガルシアは「勝利もし、最高のデビューだった」と素直に喜んだが、2人の代表でデビューと勝利したこと以外のものはなかった試合であり、面白さでいえば、その後に放送されたスイスVSアルゼンチンの親善試合の方が何倍も見応えがあった。

これでスペインは勝ち点を12とし、スウェーデンとデンマークが3−3で引き分けたため、首位の北アイルランドとは勝ち点1差になった。

イングランドVSブラジル(国際親善試合)

改築されたウェンブリースタジアムで行なわれたイングランドVSブラジルの国際親善試合には、スペインのクラブに所属する選手達も数多く顔を見せた。

しかし、この試合の注目はセビージャで急成長を遂げ、カフーの後継者としての期待とともにブラジルの右サイドバックを務めたダニエウ・アウベスではなく、ACミランが夢見る理想郷、カカーとロナウジーニョの2人のコンビネーションでもなく、今シーズン限りでスペインの地を離れるベッカムの久々のイングランド代表への復帰であった。

イングランドの監督マクラーレンは、就任以来、ファンや協会幹部を納得させるだけの結果を残すことができておらず、たとえこの試合が親善試合であっても、結果如何では進退を問われる一戦であった。そんな試合にベッカムは召集された。

勿論、ここ最近のレアル・マドリーでの働きぶりを評価されての事。しかし、マクラーレン監督は就任当初、世代交代という名目でベッカムを代表から外した。ちょうど、その頃、ベッカムはカペッロ監督からの信頼を十分に得られず、試合にも十分に出場することができていなかった。

ベッカムがそれまで積み重ねてきた経験と自尊心、そして「まだまだやれる」という気持ちがベンチで試合を眺めることを許さなかった。

果たして、1月、ベッカムはアメリカのMLSへの移籍を決意する。レアル・マドリーでのベンチ生活よりもレベルを落ちても出場機会を欲した故の決断だった。勿論、ピッチ外の様々な事柄も彼の決断を後押ししただろう。

その決断から約5ヵ月後、ベッカムは右腕にキャプテンマークが巻かれていないこと以外は以前と変わらない姿でイングランド代表に復帰した。

9万人収容となり、近代的なスタジアムに生まれ変わったウェンブリースタジアムのピッチは杮落とし後3戦目だというのに、粘り気のある土質と剥げ易さは相変わらずで、試合開始直後から、ボールの転がり方は不規則で、選手達も足をとられる光景が目ついた。

それでも短いパスを繋ぐブラジルの選手達はさすがだったが、中盤の豪華さに比べて見劣りする前線のヴァグネル・ラブとロビーニョでは得点を奪うに至らない。

対するイングランドはルーニーが代えの利かない選手であることを再確認する形に。ジェラードとランパードを並列で置いたところで相乗効果は生まれず、FWも怪我から復帰したばかりのオーウェンと、所属チームでは中盤の底で起用され、レギュラーですらないアラン・スミスに得点を期待できない。

そんな中、ベッカムは輝きを発した。長距離のフリーランも厭わず走り、守備でも体を張り、ダメ押しでFKからのイングランド唯一のゴールをアシスト。

終了間際にディエゴのゴールで追いつかれ、またしてもマクラーレン体制は崖っっぷちから抜け出すことはできなかった。

だが、光明は射した。次節もマクラーレンはベッカムを召集するはずだ。

ヴァレンシア、マドリー、バルサ、優勝を争う3チームの戦い(リーガ・エスパニョーラ第36節)

現地時間26日(土)に行なわれたリーガ・エスパニョーラは3試合。18時から2時間おきにヴァレンシアVSヴィジャレアル、レアル・マドリー(以下、マドリー)VSデポルティーボ・ラ・コルーニャ、FCバルセロナ(以下、バルサ)VSヘタフェ。

ヴァレンシア・ダービーとなった一戦は、2−3でヴィジャレアルが競り勝った。ヴィジャレアルはフォルランが相変わらず好調を維持し、トマソンも安定した決定力を発揮、また中盤も若いマティアス・フェルナンデスや怪我から復帰したピレスらが、リケルメに任せられていたゲームメイキングを見事にこなし、ともすればリケルメがいた時よりもバリエーションの幅が出来ている。来季のUEFAカップ出場も夢ではないだろう。

一方のヴァレンシアはこの敗戦でタイトルレースから脱落。キケ・フローレス監督も「悲しいが、我々の今シーズンの目標は終わりを告げた」と白旗。しかし、選手達の戦いぶりには満足しているようで、実際に試合終了後はスタンドから大きな拍手とチームを称える歌が聞こえた。←これは不甲斐ない試合に怒り狂ったファン達がヴィジャレアルに向けて送ったものでした。失礼しました。


続いて行なわれたレアル・マドリーVSデポルティーボ・ラ・コルーニャは、3−1でマドリーが快勝したのだが、ここ最近のマドリーの好調ぶりを支える原動力がなんなのかがはっきりした試合。その原動力とは、まずピボーテ〈中盤の底)のエメルソン、ガゴ、ディアラの3人。

この試合はガゴとエメルソンがコンビを組んだのだが、2ヶ月前に比べここ数試合の彼らのポジショニングは明らかに高く、攻撃の際にも積極的に飛び出す。その結果、マドリーは数的有利になる局面が増え、試合の主導権を握れるようになった。さらにポジショニングが高いおかげでインターセプトの仕掛けも早い。

とはいえ、彼らのポジショニングが高いおかげで、ディフェンス・ラインとの間にスペースが生じてしまうのだが、それを埋めるのがもうひとつの原動力、ベッカムである。この試合のベッカムは右サイドに張り付くことなく、中盤の真ん中、底、左サイドとあらゆるところに顔を出し、守備に攻撃にと大車輪の活躍を見せた。

カペッロ監督もこれには「今のベッカムは唯一無二の存在だ。コンディションも最高に良いし、判断力も素晴らしい。ベッカムは質と正確性と俊敏性とともにボールを動かしている」と大絶賛。ほんの数ヶ月前は考えられないし、ミヤトビッチがベッカムの放出を悔やむのも納得。しかし、あの移籍騒動があったから、今シーズン限りでマドリーを去ることが今のベッカムの好調を形成しているのだろう。

さてマドリーが首位をキープしたことで、負けられないバルサだが、結果から先に書くと1−0で勝利。その戦いぶりは辛勝という表現がぴったり。

開始2分に早々とロナウジーニョが先制するのだが、その後は苦しみに苦しんだ。国王杯の借りを返さんとするべく、試合開始からバルサは見るからにテンションが高く、激しい当たりを見せる。しかし、これが裏目に出て、両チームともにファウルスレスレのタックルを執拗に繰り返し、挙げ句、痺れを切らしたロナウジーニョが報復行為で一発退場。

この後はペレス主審がゲームをコントロールしきれず、ファンの関心はペレス主審に向いてしまった。ロナウジーニョを失ったバルサは後半はほとんど守りきるのが精一杯となり、溺れる寸前で価値をものにした。

これでマドリーとバルサの順位に変動はなし。明日のセビージャの結果如何では、優勝争いは2チームに絞られることとなる。

しかし、この3試合全てにおいて主審の判定に疑問の声が上がったことは見落としてはならない。フローレス監督は「審判の不可解な笛との戦いだった」と語り、セルヒオ・ラモスの得点は明らかなファン・ニステルローイのハンドから生まれ、デポルのカパーロス監督は「審判と話すつもりだ」と苦言を呈し、ヘタフェのシュスター監督は「主審はビッグクラブがお好みなんだろう」と皮肉った。

今シーズン、審判に対する懐疑的な意見が後を絶たないリーガ・エスパニョーラ。なんらかの策を講じる必要があるのは間違いないだろう。

スペイン人たちの反応は如何に?ACミランVSリヴァプール(CL決勝)

現地時間23日午後20時45分、ACミランVSリヴァプールアテネで行なわれたCL決勝は2005年と同じ顔合わせとなるACミランVSリヴァプール。

ピッチに入場してくる両チームの選手達は鎮座しているビッグイヤーに目をむけない。

アンチェロッティ監督が頭を悩ませたというACミランのスターティングメンバーはインザーギの後ろにカカーを置き、他は変わらぬメンバー。対するリヴァプールはカイトのワントップにジェラードを置く。

「先制点が重要」の言葉の通り、試合開始直後からボールがミランのディフェンスラインにあってもお構いなしでプレッッシャーをかけまくるリヴァプール。

中盤の底にシャビ・アロンソとマスチェラーノがいるからだろう、ジェラードも前線からどんどんプレスをかける。

このプレスが利き、パスミスを誘い、ルーズボールも拾うのだが、パワフルさに欠けるカイト、クロスの精度が低いゼンデンとペナントでは決定的なチャンスはなかなか作れない。

対するミランもことごとくスペースを潰してくるリヴァプールの守備に手を焼く。ベニテス監督が「カカーにはマンマーク」をつけないと語っていたが、その理由はマンマークをつけるよりもプレースペースを失くす方が有効と考えたからであろう。

案の定、スペースの潰し合いの展開になる。

しあkし、前半終了間際に得たFKからピルロが放ったボールがインザーギの手に当たったようにも見えたラッキーなゴールでミランが先制。

後半は前半にも増して硬い試合展開となり、時間だけが過ぎていく。そんな中迎えた82分、リヴァプールは得点を取りに行くために前がかりなったことでデフェンスラインにスペースが生じた結果、それまで沈黙していたカカーの絶妙のスルーパスからインザーギがオフサイドギリギリで抜け出し、ほぼ勝負を決める追加点。

89分にCKからカイトがヘディングで決めるもとき既に遅し、ミランが4年ぶり7度目のチャンピオンに輝いた。

今やサッカー界でもっとも価値のある大会の決勝、そこではいつも以上に結果が重要視される。勝利こそ全て。

だから、いくら僕の友人のサルバが「ものすごく退屈な試合だ!だからイタリアのチームは嫌いなんだよ!スペクタクルの欠片もなかった」と愚痴ろうが、MARCAやasのHPのコメント欄でスペイン人たちが「つまらなすぎる」「フットボールへの冒涜だ」「ただ勝っただけ」と非難轟々を浴びせかけても、スペイン人が多く在籍しているから、ACミランがイタリアのチームだからという理由で、スペインではリヴァプールを応援する声が大きかっただけに、彼らの不満もことさら爆発したのだろうけど、それらはあまり意味を成さないのである。

勿論、勝利し、なおかつ面白くて見るものを魅了することができれば言うことはない。

けれど、「たしかに今日の試合に“魅了する”という言葉はなかった。だが、こういった舞台で結果を出すには何かを犠牲にしなければいけないんだ」とアンチェロッティ監督が
言うそのとおりだろう。

涙をもう一寸のところで届かずに流すより、何かを犠牲にしてでも勝ち取って流したいに決まっているから。

インザーギの涙がそれをもっともよく表していた。

とはいえ、サルバよ。「そもそも八百長をやらかしたチームが、どうしてCLに出られるんだよ!ユベントスだけ2部に降格させられてさ。よくもまあ、ベルルスコーニもガッリアーニ(ACミランの会長と副会長)も何事もなかったような顔してられるよな!」というその意見はもっともだ。今となっては後の祭りだけれどね。

盛り上がり続けるタイトルレース(リーガ・エスパニョーラ第35節)

優勝争いを繰り広げているレアル・マドリー、FCバルセロナ、セビージャの3チームのリーガ・エスパニョーラ第35節の試合は、少々面白い組まれ方をした。

まずはデポルティーボ・ラ・コルーニャVSセビージャが17時開始、そしてレクレアティーボ・ウエルバVSレアル・マドリーが19時、アトレティコ・マドリーVSFCバルセロナは21時とリレー方式で組まれてた。通常、リーガ・エスパニョーラの試合は1週間前にならないと次節の日程は発表されないから、これはもう明らかにLFPの確信犯。同曜日のMARCA紙もこの日程をネタに記事を構成していたほど。

今回は17時開催の試合はBARがまだ空いてない時間帯なのでラジオで、マドリーとバルサの試合はBARで観戦。試合前からBARはマドリディスタだらけ。

セビージャは先制されるも2−1で辛勝し、ファン・デ・ラモス監督は「これでマドリー
とバルサが躓けば我々が彼らにとって代わることができる」と自信に漲った表情で余裕のコメント。

19時、レクレアティーボ・ウエルバVSレアル・マドリー戦開始。MFディアラが「スペインに来て最も衝撃を受けたチーム」と語ったように、前回の対戦では0−3と完敗している。

しかし、あの時とは別のチームであることを証明するかのようにマドリーは、ロビーニョとファン・ニステルローイの得点で2点を先制する。BARも大賑わい。が、ここ数試合、その得点力の高さに隠れる形となっている守備の不安定さは相変わらずで、レクレアティーボのスピードにのった攻撃に遭い、86分には同点に追いつかれる。マドリディスタたちの反応は実にわかりやすいもので、同点に追いつかれた途端に静まり返る。

だが、ここで試合を終わらせないのが今のマドリー。その静けさを打ち破るゴールをロスタイムにロベルト・カルロスが決勝ゴールを決める。総立ちになり、お祭り騒ぎのようなBAR。

これで3試合連続でマドリーはロスタイムでの勝利。もはや神がかっているとしか思えない。「相手も手強かったが、素晴らしい試合をした。だが、まだ3試合残っている。我々はチャンピオンになったわけではない」と勝って兜の緒を締めたカペッロ監督。

21時、続いてバルサの試合がすぐさま始まる。いつもならバルサの試合はほとんど客がいないのに、この日は「気になるライバルの試合」を観るマドリディスタで埋められる。

結果はここ数試合の不調と批判を一蹴し、マドリディスタたちを前半終了時点でさっさとBARを後にさせた6−0の圧勝。「こんな最悪な試合は記憶にない」とアギーレ監督が肩を落としたアトレティコ・マドリーの出来を差し引いても、この日のバルサは強かった。それはシステムの変更というよりも選手達のメンタルの部分が大きいだろう。

「困難な状況にあっただけに、この勝利は我々に希望を与えるものだ。違いを生んだ選手達の働きぶりには満足しているが、しかし、なにも驚くことではない。選手達には全幅の信頼を置いている。残り3試合は全てのプレッシャーをはねのけ、必ず首位に返り咲く」

1試合の結果だけでバルサ復活とは書けないが、ライカールト監督の語ったように希望をつないだのはたしか。

今節での上位3チームの順位の変動はなし。残り3試合、まだまだリーガは終わらない。

レアル・ベティス・バロンピエvsヒムナスティック・タラゴナ(リーガ・エスパニョーラ第35節)

ここ数週間で一気に夏の陽気になってきたスペイン。この日の気温も軽く35度を超え、歩いているだけで汗ばむほど。

20時だというのにセビージャは太陽が照りつけ、蒸し暑い。3試合ぶりに使用許可が下りたベティスのホームスタジアム、ルイス・デ・ロペラには、試合前から気温だけではない熱気がムンムンと立ち込めていた。

ルイス・デ・ロペラ

チケット売り場前

老朽化が進み、何年も前に着工したはずの改修工事は、いつまで経っても完了することなく放置され、一部では鉄筋がむき出しになっている。それでもここはベティスのホームスタジアム、緑と白が一番似合って見えるから不思議だ。

この試合の相手は最下位のヒムナスティック。2部降格の最有力候補。とはいえ、まだまだ降格争い真っ只中のベティス、当然負けは許されないし、勝ってもらわなければならない試合。

選手入場

合唱

手前味噌になるけれど、ベティスのチームソングはかなりかっこいい。セビージャを本拠地を置くだけあって、フラメンコギターと手拍子の旋律にのせて、胸を熱くさせる詩を歌う。特にクラブ創立100周年記念の“FONDO FLAMENCO - Himno Centenario Real Betis”は、喜びと哀しみが同居する名曲。個人的に最高のラブソング。

この日も試合前に4万人近い人間が期待と愛情を込めて心の底から大合唱する、至福の時。

だけど、試合は水物。この日のベティスはあっさりそんなベティコたちの思いを裏切る。

試合開始10分間だけは、ヒムナスティックの不安定な守備も手伝って決定機を作るも、その後は今シーズンのいつものベティスの試合に。

ワンテンポもツーテンポもずれたパスは、攻撃にブレーキをかけ、リズムがつくれず、そのリズムの悪さがミスを誘発させる。この日は右サイド俊足のオドンコールが入ったのだが、そのオドンコールに頼りっきりの攻撃になってしまう。足が速いため、少々雑なパスでも追いついてしまうから、スペースがほとんどないにもかかわらず、無理やりパスを出し、走らせる。これが効を奏せばいいのだが、オドンコールのクロスボールとドリブルの精度が低いためチャンスにならない。

ちょうどチェルシーのショーン・ライト・フィリップスのよう。今のオドンコールに2006年のW杯の時の面影はない。

後半に入ると、暑さのせいもあって両チームともスタミナがガクッと落ち、目に見えて足が止まってしまう。パスも足元ばかり、苦しくなったら前線にロングパス。

こうなると不満と怒りがスタジアムを覆い、観客の集中力は散漫になる。そのことを如実に表すように、後半の中ごろ、北側のゴール裏が試合と関係のないところで騒ぎ出す。

なにかと思えば一人の男性がスタジアムの外壁をよじ登り、壁の上へ。客席のファン達がどういう反応をするのか見ていると、最初はブーイング→あるファンがベティスのマフラーをその男性に投げる→男性マフラーを掲げる→一斉に拍手→男性、今度は客席に降りようとする→一転ブーイング→男性降りる→またまた拍手→警備隊が来て御用。

その間、10分ほど。ほとんどのファンが試合そっちのけでその光景に一喜一憂。

因みに、このいろんな意味で人気者になったこの男性、僕は試合前に喋っている。

お酒の臭いがプンプンして、呂律が回ってなかった。「ルイス・デ・ロペラ(ベティスの大株主)は極悪人だ!」でも、ベティコなんでしょ?「ああ、そうじゃわしの体はベティスの血が流れておる!」とか言っていた。

人気者

このおじさん。バスの運転手だと思ってたのに、あんなことするとは。

この騒動の10数分後、FKからの競り合いの場面で、どう見てもファウルじゃないファウルで、なんとベティスはPKを謙譲してしまう。

これをポルティージョが決めてヒムナスティック先制。それを合図にファンは出口に向かって動き出す。その4分後のロスタイム。ベティスが左からのアーリークロスをシスコが頭で押し込み同点。試合終了。

またも引き分け。しかも最下位相手に。ピッチに倒れこむベティスの選手達とブーイングと汚い野次が渦巻く客席。何度も何度も目にし、もはや見慣れた光景。

クリスマス休暇明けにルイス・フェルナンデス監督になり息を吹き返したかに見えたベティスは、またもどん底に。試合中に全く選手間で声が出ていない。ミスをしても誰も声を荒げるわけでもなく、首を振るだけ。

残り3試合を残しているとはいえ、非常に危険な状態だ。本格的に最悪の事態を覚悟しないといけなくなってきた。






RCDエスパニョールVSセビージャ.C.F(UEFAカップ決勝)

『我々の決勝戦が始まる』

スコットランドのグラスゴウで行なわれるUEFAカップ決勝を放送するスペインのテレビ局は試合前、そう報じた。決勝を戦う両チームは共にスペインのチーム。貴賓席にはフェリペ王子もいる。たしかに間違っていない。しかし、エスパニョールのファンはカタルーニャ州の州旗を掲げ、キャプテンであるタムードの左腕にはカタルーニャ州旗のキャプテンマークが巻かれている。かたや、セビージャは、この決勝のために用意された真っ赤なユニフォームの襟の後ろにアンダルシアの州旗が刺繍されている。

それぞれの地域の帰属意識が非常に強いスペイン。ましてやカタルーニャ州は独立を望んでいるほど。実際はスペイン対決ではなく、カタルーニャVSアンダルシア(若しくはスペイン)と表現した方が適当だろう。

事実、一緒に観戦したスペイン人たちはエスパニョールがカタルーニャ州のチームだからという理由でセビージャを応援していた。

雨が降りしきる悪天候の中、行なわれた試合は、前半18分にGKパロップからボールを受けた左サイドハーフのアドリアーノがサイドラインを一気に駆け上がり、カウンターアタックのお手本のようなゴールを決めてセビージャが先制。

その10分後に今度は左サイドのリエラがドリブルから中央に切れ込んで、放ったシュートがDFに当たり軌道が変わるラッキーなゴールでエスパニョールが同点に追いつく。

後半はそれこそ一進一退の攻防が続くのだが、68分にDFモイセスが2枚目のイエローカードで退場となる。この退場によってエスパニョールはこの試合に照準を合わせ怪我から復帰したFWタムードを退かせるを得ず、攻撃の大事な駒を失ってしまう。

さらに1−1で迎えた87分にそれまでエスパニョールの攻撃を牽引し、彼の存在が最も脅威を与えていたデ・ラ・ペーニャを交代させてしまう。こちらも怪我の影響があったとはいえ、結果的にこの交代が勝負の行方を左右させるほど、大きかった。

90分では決着がつかず、延長へ。延長ではセビージャがカヌーテのゴールで追加点を決めれば、そのわずか1分後にジョナタスの強烈なミドルシュートですぐさま同点に追いつく。

そして決着はPK戦へ。ここでこの試合のヒーローとなる選手が決まった。セビージャのGKパロップである。「運がついていた」と彼は語ったが、パンディアーニ以外の3本を全てセーブし、最後のトレホンのシュートも完璧に反応し、試合終了。

セビージャが昨年に続き2連覇を達成。これは過去にFCバルセロナ、レアル・マドリー、ヴァレンシアの3チーム(全てスペイン)に続く快挙。

セビージャのファン・デ・ラモス監督は「今の我々はパーフェクトなバランスを保っている。だから、この結果も十分、得るに値する」と語ったように、今のセビージャは完璧な状態であろう。

デル・ニード会長は「次はリーガを勝ちにいく。今は1にも2にも3にもリーガ。我々はヨーロッパ一のクラブだ。今シーズン、ヨーロッパを2連覇したクラブは他にないだろう?さあ、リーガを獲りに行く」自信に満ち溢れている。勝利が自信を呼び、その自信がまた勝利を呼ぶ。そうしてここ2年のセビージャは強くなった。

「チャンピオンになれなかったことが重くのしかかっている。とはいえ、PKの結果には納得しているよ。というのも、我々は同点に追いつき、さらに延長戦でも追いついた。この2つの困難なことをやり遂げたのだからね。うなだれる必要はない。我々のチームは並外れた力を持っているんだ」敗れたエスパニョールのバルベルデ監督は素直にそう心境を明かし、タムードは「ファンに申し訳ない」と語った。

エスパニョールは、FCバルセロナと同じカタルーニャに本拠地を置いている。彼らはいつもその巨大すぎる影にずっと隠れていた。今回は輝ける、光が当たる絶好のチャンスだった。しかし、最後の最後で届かなかった。選手達の悲哀に満ちた姿はあまりにも残酷だった。結果こそが全ての世界。

セビージャの選手達が喜びを爆発させるその姿は、非常に美しく、久しぶりに鳥肌が立った。しかし、勝者は敗者がいるからこそ存在し得るもの。

だからこそ、勝者は残酷なほど美しいのかもしれない。

FCバルセロナVSレアル・ベティス・バロンピエ(リーガ・エスパニョーラ第34節)

降格圏内まで勝ち点5差の15位のベティスは今節、FCバルセロナのホーム、カンプ・ノウに乗り込んだ。少しでも勝ち点の上乗せをしたいところ。

対するバルサは木曜日の国王杯で0−4で敗れ、残されたタイトルがリーガだけになり、かつ優勝争いのライバルであるレアル・マドリーとセビージャが先に勝利を収め、ラポルタ会長自ら「ファンの皆さんの後押しが必要です」と発言せざるを得ない緊急事態に陥っており、この試合はタイトル争い、ファンの信頼回復のためにも勝利が絶対。

試合は開始早々、バルサがボールをキープし、主導権を握る。そして前半5分にデコが倒されPK。これをロナウジーニョが確実に決めてバルサが先制。

その後も終始、バルサペースで試合は進み、幾度となく決定機を迎えるが、シュート精度を欠き、得点を奪うには至らない。

ベティスは中盤を支配され、前線と中盤が分断。攻撃もリアクションサッカーに終始し、いつものようにただただロングボールを放り込むしかなく、また、バイタルエリアまで攻め込んでもラストパスに精細を欠いてしまう。右サイドのオドンコールが何度か俊足を活かし、ドリブルを仕掛けるも、パスを出すタイミングが遅れ、決定機を演出することができない。

しかし、このまま0−1で終了かと思われた88分、右サイドでのFKをマルコス・アスンソンが素早くリスタートし、ソビスにパス。これがまんまと当たり、バルサの選手達の反応が遅れる。ソビスが角度のないところから決め、ベティスが土壇場で同点に追いつき、試合終了。

喉から手が出るほど欲しかった勝ち点1を獲得したベティスのルイス・フェルナンデス監督は『この引き分けはとてつもなく重要だ。我々は自分達の置かれている状況を理解し、その状況を打破するために戦い続けなければならない』と述べた。

今のベティスのサッカーは残念なことに美しさも力強さもなく、正直、魅力を感じない。

BARで一緒に観戦したベティコたちは試合の間中ずっと、イライラを募らせ、罵詈雑言を吐き続けた。だが、仕方がない。今は何よりも勝つこと、そして勝ち点を得ることが重要なのだから。次節は最下位のナスティック戦。負けは許されない。

一方のバルサは予想以上に深刻だ。フェルナンデス監督は「バルサの選手達は自信を失っているようにみえた」と語ったが、試合を観ていて感じたが、自信を失っているのは選手達だけではなく、ファンも含め、クラブ全体がそうなのではないか。

満員に埋まったカンプ・ノウを包んでいた静けさがそれを如実に表していたように思う。

ライカールト監督は「この引き分けは痛いが、頭を下げてはいけない。バルサの誇りを失うわけにはいかないんだ。チームの方向性を見失わず、目標のためにすべきことをするだけ」と語り、「そのためにはファンの皆さんの後押し、助けが必要だ」と結んだが、試合後に振られた無数の白いハンカチこそがファンの意思表示である。

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