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  • 2007.12.13 Thursday
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旅の終わりにふさわしい場所〜アンテケーラ後編〜

「山登りをする」そう聞かされていた僕らは、それこそ険しい山をひたすら頂上目指して登る過酷なものを想像していた。ただでさえ高所恐怖症の僕は憂鬱になっていた。過去、何度か登山というものを経験したことがあったが、正直、その醍醐味が理解できなかった。ただただ怖いと。

このエル・トルカールという場所はどこまでも広く続く岩山といったところ。これなら怖れるに足らない。まさかロッククライミングするわけじゃあるまいし。

それぞれリュックを背負い、いざ冒険のはじまり。どうやら初心者用と上級者用の2つのコースがあるらしい。僕らに楽しんでもらおうと気を遣ってくれたホセたちは、迷わず上級者コースを選択。いや、気を遣うなら初心者コースだろ。

いざ出陣

一応、自然とできた道があり、そこをホセたちの後に続き歩く。

岩山〜トルカール〜

岩山02〜トルカール〜

360度岩山。長年に渡る侵食によって形成されたカルスト地形。駅にアンテケーラの名物としてデカデカとPR広告が出ていたのも納得の光景。

「なんだかドラゴンボールで悟空とべジータが初めて闘った場所とすごく似てない?」と、友人Kに同意を求めるも「そうかぁ?」と気のない返事。僕の頭の中では2人が闘ってる画しかないんだけどなぁ。

歩き始めて5分。早くも1人の男が音をあげ始める。「もう疲れた〜」パコ、しっかりしろよ。グーグーは意気揚々と歩を進めているではないか。

ホセたちは全く意に介さず。ずんずん進む。順路なんてあったもんじゃない。寄り道につぐ寄り道。自然児そのものの彼らは岩山を登っていく。

「YUKI!こっちに登ってこいよ!」いやいや、怖いって。意に介してもらえない。

友人Kも道連れにして果敢にアタック。

岩山04〜トルカール〜

登る価値あり。いい眺めだ。

この上級者コース、所要時間はおよそ3時間。ただし、寄り道しないで。このペースだと先は長いな。もうパコはホセたちに見向きもしない。彼らが寄り道するとすぐさま休憩。従順なグーグーは飼い主様にぴったり。

「YUKI、この岩、何に見える?」人の横顔っぽいく見えるね。
「そうだろ〜。やっぱりそうだよね」嬉しそうなホセたち。

岩顔?

どうでもいいけど、これ、どうみても誰かが置いたでしょ。

40分ほど歩いてようやく一休み。水分補給。ビールなんて飲む気にならない。疲労が襲う。5分もしないうちに元気いっぱいのホセ軍団は腰を上げる。ホントに一休み。

岩山03〜トルカール〜

周りの風景がたしかに歩を進めていることを教えてくれる。表情が少しずつ変わってくる。同じ岩山なんだけど、不思議と飽きない。

苔生す

岩山05〜トルカール〜

アラビアン・ナイトの一場面のよう。この谷底には金銀財宝が・・・。

どんどん進む

ホセたちって映画『スタンド・バイ・ミー』の4人組みたいだってことで、それぞれ役柄を設定して、友人Kと盛り上がる。彼らは何を見つけに行くのやら。鉄橋で足を取られて列車に轢かれそうになるのは・・・パコだな。

それからひたすら歩き続け、やっと昼食タイム。木陰でボカディージョにかぶりつく。パンとハムとチーズの味しかしないけど、美味い。すぐに平らげる。「疲れた疲れた」しか言わなくなってたパコは自分のボカディージョでは満たされなかったらしい。僕のをあげる。「YUKI,本当にありがとう」と、言いつつ「あ〜僕、このハム嫌いなんだよね」すぐさま返却。贅沢なヤツめ。みんなから罵倒される。爆笑。

どうやらゴールは目前のよう。胸いっぱいに空気を吸い込む。旨い。疲れてはいるけれども心地良い。

ゴール目前、ホセたちがまたもや寄り道。

登ってます

最後は強敵。これを登っていく。信じられない。あっという間に姿が見えなくなる。同時にパコの姿も見えない。彼はすたすたとゴールへ向かって一直線に歩いていっていた。

僕らも最後の力を振り絞って、別ルートから岩山に挑む。これが正解。そこは左側にエル・トルカールが一望できる場所。

全貌

全貌02

全貌04

さらに

シエラネバダ山脈

遠くにシエラネバダ山脈の雪も見える。

そして、右側には

絶景

小さな町と緑が眼下に広がる。言葉を呑むとはこういうときに言うのだろう。厳密に言えば呑むほどの言葉もでない。

だが、そこは文字通り断崖絶壁。さすがの友人Kも膝が笑うらしい。

怖い

しばらく崖っふちに座り、2人、話し込んだ。とても穏やかで余計な雑音のない場所。たわいもない会話だったけれど、なんだかとても貴重に思えた。

全く別の道を進んでいく僕ら。これから先、変わらず関係は続いていくだろうが、おそらく友人Kとこうして2人だけで旅をすることなど後にも先にも2度とないだろう。10年以上の付き合い、感傷的になったわけではないけれど、感慨深かった。あっという間だったけれど、こいつと旅ができて良かった。素直にそう思えた。

しばらくして、ホセたちが合流。

お疲れの様子

スタンド・バイ・ミーのメンバーもさすがに疲れた様子。誰も喋らない時間が過ぎ、やがて気づけば、皆で無邪気に石の投げ合い。彼らが向ける屈託のない笑顔が妙に嬉しかった。

下山。帰りの車中。友人Kはサングラスを口元までずらしながら熟睡。ゲラゲラ笑いながらイタズラをするホセの友達。打ち解けるってこういうことなんだろう。

ラ・ホージャの街に着き、僕らはパコとディーンと昨夜訪れたBARへ。ディーンの大好物の海老を食べながら酒を呑み、語り合う。夕日が暮れ、旅の終わりが近づく。

23時過ぎ、疲れもピークに達した僕らは夜中の2時のバスの時間までホセの部屋で眠らせてもらうことに。なんだか久しぶりに訪れたような静かな時間とともに今回の旅終了。

このあと、とんでもない事件が起きたのですが、それは番外編として改めて書きます。

最後に友人K。おまえと旅ができて本当に良かった。ありがとう。

友へ

「我が友の人生に幸あれ」














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  • 2007.12.13 Thursday
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  • 07:57
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コメント
素敵な旅をしたんだねぇ、、、。同居人もいい人ばかりで良かったね。 ところで、行かないって言ってたけどこの週末グラナダに行くので連絡します。 明日、あさってにでもお昼ご飯に呼ぶかも。 
  • maerilla
  • 2007/03/24 12:23 AM
>maerillaさん

ええ。本当に。出会いに恵まれています。

明日、お邪魔させていただきます。
  • 宮元
  • 2007/03/24 8:10 AM
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