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  • 2007.12.13 Thursday
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フラメンコとジャズの融合

PATRIMONIO FLAMENCO

会場のLa Chumbera(ラ・チュンベラ)の収容人員は約400席。それが瞬く間にいっぱい。初めに老紳士がその日の演奏者の説明。この日のメインとなる演奏者はPaburo Ruben(パブロ・ルベン)。彼はフラメンコを音楽学校で学び、その後、もともと好きだったジャズをフラメンコと融合させ、新しい前衛的なジャンルを確立したらしい。現在はマドリーに本拠地を置き、絵画やディスコグラフィーも手がけているとのこと。

フラメンコとジャズ?今までそのどちらのジャンルも深く聴きこんだことのない僕は、全く想像ができなかったが、友人Kはジャズが大好き。彼は大好きなジャズと興味のあったフラメンコとの融合ということで大いに期待している。

サクロモンテはフラメンコが有名。というのも、フラメンコの発展と歴史はジプシーが大きな役割を果たしているらしく、このサクロモンテには、そのジプシーが多く住んでいるから。

構成はキーボードとカンテ(歌い手)、カンテ(歌い手)それにコントラバス、パーカッション(ドラム)。

演奏開始。と、同時にステージ後ろの幕が開き、バックにライトアップされたアルハンブラ宮殿が姿を現す。粋な演出。本当に良いロケーション。

低音のコントラバスのベースに小気味良いパーカッションのリズムに乗ってパブロ・ルベンのキーボードが心地よく踊る。奏でられる音楽はたしかにジャズ。しかし、どこか自由かつ悲しげなな香りを感じさせ、『それでも時は過ぎ行く』という歌の歌詞を聴く人の頭の中で想像する手助けをしてくれるよう。この曲は歌詞やリズムから察するに、フラメンコの種類のひとつであるSolea(ソレア、孤独)と呼ばれるもなのかもしれない。

2曲目はカンテなしのキーボードとパーカッションのみのジャズ。まさしくフリースタイル。ジャズ初心者といってもいい僕には、気軽に入り込める感じ。少しアップテンポで身を委ねやすい。楽しい心地になるのは演奏者の表情から演奏を楽しんでる様が読み取れるからか。

2曲目を終えた時点で館内は拍手喝采。友人Kは「来て良かった」と一言。たしかに。

3曲目は再びカンテ、コントラバスが加わり、『amor(愛)』を。すると、舞台袖からついにBaile(バイレ、踊り手)登場。フラメンコといえば、踊り手のイメージが強いが、最も重要なのはカンテらしい。しかし、それでも、踊り手がいるだけで曲の感じ方が全く異なる。踊り手が踊るその姿を見ているだけで曲の中に惹きこまれるよう。踊り手も女性は若干、痩せ型だが、それでもそこから発散されている熱は十分に感じることが出来る。
熱く燃える愛、故の哀しさを想像させる。

4曲目はキーボードとコントラバスのみ。5曲目はカンテとパーカッションが加わる。どちらもフラメンコというより、ジャズの色が強い。なぜそう感じたかといういと、Palma(パルマ)と呼ばれるフラメンコ独特の手拍子がなかったから。カンテの歌い方もフラメンコのような魂の奥底から唄うといった風ではなく、もっと軽い感じ。

最後の6曲目の前のMCでパブロ・ルベンは「後ろにアルハンブラ宮殿が望めるところで、演奏できるなんて、最高だよ。最後の曲はこのローケーションと、皆さん、そしてこの世の全てに対する感謝を込めて演奏します」と挨拶。

文字通り、喜びと感謝と言う言葉にピッタリのリズム。そして、歌詞。踊り手の踊りも力強さが、その力強さからは哀しみや怒りは感じ取れない。会場を暖かい雰囲気が包み込む。

演奏終了後もアンコールを求める拍手はなかなかやまず、それに応える形で、パブロ・ルベンが即興の踊りを披露。

CUADRO FLAMENCO

友人Kも僕も大満足。これで5ユーロ。あの洞窟住居の男性スタッフに感謝。
でも、ジャズとフラメンコを融合させ、良いものを産み出しているとは思うが、一歩間違えれば中途半端になりかねない危うさも感じもした。それは友人Kも同意見。1+1が2以下になっては融合の意味はないと思う。

ただ、ひとつ残念だったのは開演前の注意事項で「写真撮影はいいですが、ステージ後ろのガラスに反射して、演奏の妨げになるので、フラッシュだけは焚かないで下さい」とアナウンスがあったにもかかわらず、演奏中に何度もフラッシュが焚かれ、その度に気が散ってしまったこと。

というわけで、皆さん、グラナダに訪れる機会がありましたら、是非サクロモンテでフラメンコを堪能してみてはいかがでしょうか。

サクロモンテにあるBARというBARからフラメンコが聴こえて来た帰り道は、それだけで楽しめますし、また来たいと思わせるに十分なエンドロールでした。

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  • 2007.12.13 Thursday
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  • 09:48
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コメント
フラメンコ衣装のお知らせ
フラッシュ撮影しちゃいけないなんて、聞き取れるんだね。すごいね。
ブログの主旨とは関係ないところで私、感心してしまいました。
(サッカーブログは、残念なことに知識がないためにちょっとコメントの残せなくてね‥‥。)
スペインの何ていう都市に住んでいるのでしょうか??勝手に宮元っちゃん訪問計画、日本で浮上中ですよ☆☆
  • マキマキ
  • 2007/02/27 12:03 AM
>フラメンコ衣装さん
ありがとうございます。

>マキマキさん
どうも。お久しぶりです。
ま、4ヶ月もいれば、それぐらいは。

スペインのグラナダに住んでますよ。
是非グラナダへお越し下さい。

少しはガイドできるようになってきましたし。
  • 宮元友樹
  • 2007/02/27 6:07 AM
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