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  • 2007.12.13 Thursday
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少年サッカーに会いにゆく

26日、晴天。この日は鹿児島市内と桜島を結ぶフェリーに乗って、原点回帰の旅へ。

桜島フェリー

フェリーで15分も揺られれば、イルカも生息している錦江湾を横断してすぐ桜島に着く。歌手の長渕剛も魂を震わせた鹿児島のシンボル、桜島を望むスポットは数あれど、個人的にお気に入りは、このフェリーからの眺望。

桜島

遠近様々なポイントで桜島と相対することができるスポットは他にない。フェリーが桜島方面に進むにつれ、どんどんどんどん桜島が迫ってくる様は、なかなかに素晴らしい。

桜島港に着き、目的地へ向うわずか10分ほどの道中で、すでに滴るほどの汗。気温の高さだけじゃない。きっと活火山のすぐ麓を歩いているからだろうか、暑さ(熱さ)が尋常じゃない。

ほどなくして目的地へ。すでに背中はじっとりと冷たい。心底疎ましく感じる。だけどサッカーボールを追いかける子供たちのそれは、情熱の証。

ちびっ子サッカー

固まった溶岩がそこかしこにある広い広い、その名も桜島溶岩グラウンド。鹿児島県で規模も称号も最も大きい『南日本ちびっ子サッカー』は10数年経った今も変わっていなかった。

ちびっ子サッカー04

真っ黒に日焼けした子供たちが一回り大きいユニフォームに身を包み、ボールを置いかける。

親御さんたち

試合中、ライン際にずらりと陣取り、悲鳴にもにた声援を送るその姿は、子供たちよりも真剣。ライン際、総監督状態。そりゃそうだ。休日だというのに朝早くから弁当作って、桜島まで子供たちを送り、テントを張り、水の準備、シュート練習ともなれば、ボール拾い。それもこれも我が子のため。

ちびっ子サッカー03

それがプロだろうと小学生だろうと、大会は大会。勝ち負けは必ずついてくる。この日は決勝トーナメントの1,2回戦が行なわれたのだが、20分ハーフの試合では40分おきに歓喜と悲哀が訪れる。

ちびっ子サッカー02

試合が終われば、勝っても負けても、必ず相手チームのベンチと自チームもベンチに挨拶をする。そして、最後に親御さんに挨拶をする。

変わっていない。10数年前、どんなに汗をかこうともこれっぽちも疎ましくなく、同じように真っ黒になりながらボールを追いかけていたあの頃とほとんど変わっていない。

目の前の子供たちを見ていると、胸の奥に刻み込まれた僕の原点がふつふつと蘇ってきた。<後編へつづく>






クラブチームと代表での活き方、活かし方。

Jリーグも再開された土曜日、ジェフ千葉VS川崎フロンターレの一戦を諸事情により前半だけ観戦。

あくまでテレビ越しだから実際のところは解りかねるけれど、スタジアムの雰囲気は文句ナシ。客席はほぼ黄色で満たされ、リーグ戦再開後の初戦、待ちに待った感、十分。これでこそホーム&アウェイの意味があるというもの。

オシム監督がなぜリーグ戦で下位に低迷するジェフから5人も代表に召集するのか。それはジェフのサッカーが日本代表のそれとそっくりだから。

ボールも人もよく走りよく動く。おまけに正確性は抜きにして、ゴールへの飢えを感じさせるその姿勢は、日本代表の欠点を洗い出すよう。オシム監督が羽生を切り札として使いたかった理由がよくわかった。アクセル全開の獰猛さは途中交代でこそ活きるのではないか。

誰よりも目立ち、誰よりも活き活きしていたのは川崎の中村憲剛。ボールを追い、カットし、パスをちらして展開し、ペナルティエリアまで駆け上がり自ら仕上げようとする。CKも任されている。体格よりも一回り大きいユニフォームも全然頼りなく見えず、表情も自分が中心であることの自覚たっぷり。キャプテンマークは巻かれるべくして巻かれたもの。

青いユニフォームに身を包んだ彼の姿は偽りの姿に違いない。王様は何から何まで自らの力を発揮できる権力を持ち合わせてこそ。

思うに今の日本代表は王様が多いんじゃないか。

「船頭多くして、船、山に登る」のだ。

日本代表がもたらした悔しさの必要性

アジアカップの決勝、イラクVSサウジアラビア戦をリアルタイムで眺めながら湧き出る感情はひたすらの悔しさ。

ご存知の通り、日本は昨夜の3位決定戦でも準決勝のサウジアラビア戦に続いて敗戦を喫した。韓国の選手達が、PKを止められ仰向けで崩れ落ちた羽生選手のすぐ横で喜びを爆発させるのを目にするのはとても辛く、歯痒かった。

韓国戦での日本代表は試合開始早々、エンジンフルスロットルで攻め立てた。鈴木選手も中村(憲)もどんどん飛び出す。小気味良い。韓国は10人になり、ピケ監督以下3人が退席処分になり、何度となく韓国ゴールを脅かし、気づけば延長戦に突入。画面に映る赤い選手たちは顔をゆがめ、実況者はしきりに「足がつっている」こと「走れない」ことを伝えた。

果たしてPK戦に、そして日本代表は負けた。

「負けたとは思っていない。日本よりも良いサッカーをしたチームがあったか?」

オシム監督の言葉は間違っていない。PK戦はオシム監督の言葉を借りるまでもなく、
運が大きくものを言う。今大会を通じて日本代表の試合内容は良しとされるものだった。
ボールは動き、選手も動き、ポゼッションは高かった。観るものを飽きさせないサッカーをした。何が悪い。

選手達は口々に「悔しい」と言った。加地選手は「やっているサッカーは悪くなかったが、結果がついてこなかった。すべては結果。今回は押していても、結果が出なかった。前回(2004年)は内容は悪かったが勝った」(スポーツナビより抜粋)

選手達は言うまでもなく結果を求めてプレーしている。いくら内容が良くても負ければ無に等しい。昨季リーガ制覇を逃したFCバルセロナは批判された。シーズン中、叩かれに叩かれたレアル・マドリーは優勝した途端、褒め称えられた。あれだけ忌み嫌われていたカペッロ監督ですら、ファンは続投を望んだ。

ノックアウト方式のトーナメント戦であるならば、なおさら結果が重要視される。
それは至極当然のこと。

問題は我々が何を求めているのかということ。これまでと打って変わってオシム監督には批判の声が上がるだろう。しかし、オシム監督に託したものはなんなのか。勝利なのか、はたまた唸れるサッカーを見せてくれることなのか。

オシム監督はワールドカップのための代表づくりをしている。故に韓国戦もメンバーを入れ替えることはしなかった。

全てはドイツワールドカップでの、あの屈辱を2度と味わわないために。そのために今があるのではないか。

批判の声は必要だが、3年後に面白く勝つ代表を見たければ、今大会だけの木を見て森を見ずな批判は不毛であろうと思う。

ワールドカップ予選の場でアジアカップ決勝を戦うこの2チームに勝つことができるのならば、この悔しさも必要な肥やしではないだろうか。

オシム流PK戦への臨み方と年を経るということ

PK戦が始まる前、オシム監督がひとりロッカルームに引き上げる後ろ姿を見て、「あ〜結果如何によっては、これって美味しく料理されるんだろうな」と思ってしまった。

「PK戦は見ないようにしている。私が見ているとツイていないので、見ない方が勝つかなと思ってロッカールームに引き上げた。PK戦は運に左右されるから」

果たしてオシム監督の勝ち。というのも試合は終始、日本がゲームを支配していたわけで、その意味ではそれまでの流れや勢いがチャラになってしまうPK戦への突入は、日本としては決してプラスではなかったはずだから。

キューウェルが外したのはリフティングをしながらポイントまで向ったからとか、高原がふかしたのはボールを置いてから助走まで間髪いれなかったからだとかは、結果論であることは承知の上だけれど、経験上、ペナルティ・キックというものは些細なことが大いに影響するものである。

だからこそ、今でも多くの選手がそれぞれにPKへの心構えやこだわり、例えばボールの置き方や蹴り方、助走の仕方、目線のくべ方・・・などなど)を持っているのだろう。因みに僕はキーパーは一切見ず、蹴る方向も決め打ち派とか。

その意味でオシム監督の言うなれば願掛けはPK戦に臨むにあたって、正しい姿勢だと言って良いだろう。たとえそれがマスコミの格好の餌になろうとも。

PK戦は必ずベンチでスタッフ、選手と一体になってその瞬間を共有しないといけないなんてルールはどこにもないし、ロッカールームに引き上げる方が縁起が良いと信じているのならば、そうする方が良いに決まっている。選手、スタッフが円陣を組んでいるその輪に監督の姿が見えないのは、どこか寂しく物足りないとしてもだ。

もっとも、オシム監督の発する言葉を額面どおり受け止めてしまうのは、少し芸がなく、彼が率いる日本代表を十分に愉しめていない気がするのだけれど。

とはいえ、気候条件、メンバー構成等、1年前のあの1戦とは全く比較対象にならない試合を高原以外、バイタルエリアでのシュートへの真剣さを感じられないまま制したわけで
、次戦の相手はサウジアラビアとウズベキスタンの試合の勝者。

希望はもちろんサウジアラビア。なぜって?それは久しぶりに強者と戦う姿を見てみたいと思わせる日本代表だから。

だから、サウジアラビアのあとはイランとも韓国とも是非、手合わせしてほしいのである。

残念だったのは大好きなキューウェルがさらに狡猾な選手になってしまっていたこと。リーズ時代は若さと才能だけでやれてますという風なプレーだったのに、リヴァプールに移籍し、年齢と怪我を重ねることで、ドリブルで相手を抜き去る喜びを取り戻すことよりも、旨く(そつなく)プレーすることを選ばざるを得なくなってしまったのだろう。

髭を蓄えた彼の表情に年齢的な若さはなく、そしてあの怖れる者のいない不敵で純粋な笑顔は見られなかった。きっと、楽しくないんじゃないかなぁ。

日本代表〈スポーツ)の主役は誰か?

昨日の記事に対するコメントで気になったものがありました。

『自分はまずカメラのスイッチングが気になりました。なぜゴール直後に必ずオシムを写すのかと。メディアまでオシムの機嫌を伺うのかと。今の代表って選手もファンの雰囲気もオシムありき過ぎな気がするんですが。』

というもの。残念ながらお名前がなかったもので、このコメントに対しては返答させて頂いたのですが、ちょっと興味深かったのでここで改めて書かせて頂こうと思います。

たしかにこのご指摘はどおりあの試合、テレビカメラはゴールシーンの度に日本のベンチの画を抜きました。もちろんオシム監督の表情を撮るために。

しかし返答にも書きましたが、これは決して珍しいことではなくて、スペインでもサッカーの試合中継、例えばレアル・マドリーの得点、失点シーンでは必ずカペッロ前監督に画面は切り替わっていました。FCバルセロナのライカールト監督や他のクラブでも例外なくそうでした。むしろ、日本よりもその頻度は多いほど。

ということは得点シーンや失点シーンの直後に監督にカメラが切り替わることは、取り立てて珍しいことではないのでしょうか。

ただし、スペインと日本では監督をカメラで抜く目的に違いがあるのだと思います。

スペインでは単純にそのシーンでの監督の表情から心境やゲーム運びが上手くいっているか否かなどの情報を得るため。日本も基本的にはそうだと思いますが、それだけではないと思います。日本のスポーツ報道で今や当たり前になったこと。時に代表チームの時に見られることですが、それは「○○JAPAN」という冠がつき、○○には監督の名前が入ります。

オシムJAPAN、ジーコJAPAN、長嶋JAPAN、王JAPAN、柳本JAPAN・・・サッカーから野球、バレーボールまでその範囲は拡大する一方です。

カメラがしきりに監督を抜きたがる理由。カメラは何を撮ろうとしているのか。それは主役を撮ろうとしているのではないでしょうか。いくら選手が主役だと言ったところで、字面を見れば誰にフォーカスを当てようとしているのかは一目瞭然。

○○JAPANの主役は誰がどうみたって○○さんではないでしょうか。

スポーツにおいての主役はプレーヤーであるべき。それ以外が目立つということは試合が面白くないか、プレーヤーへの配慮不足か。いずれも異常なことだと僕は考えます。

もっとスポーツを楽しんでもらいたい、いや自分達が製作したスポーツ中継をみてもらいたいと思うのは当然のことですが、そこにスポーツを伝える正しい姿勢はあるかどうか、そのことをなにより考える必要があるのではないでしょうか。







気になるデリケートさ〜日本VSベトナム(アジアカップ)

ベトナムがものすごく好感を持てるチームだった。ヨーロッパや南米のサッカーが氾濫する日本では、Jリーグでも「ずる賢くあれ」といわれる。南米やヨーロッパの選手のようにと。審判を欺く技術や時間を上手く費やす技術は必要だと。

ベトナムのサッカーはそんな「ずる賢さ」とは、およそかけ離れていた。ペナルティ・エリア内で日本のDFともつれて倒れても余計なアピールはしない。速攻においての彼らの押し上げは、良い意味で闇雲だった。

ただ、よく走りよく粘った実直なまでのサッカーは、前半で力尽きてしまった。

そのベトナムを相手に日本は4−1で退けた。CKからオウンゴールで先制されるも5分後には追いつき、3点を加え快勝。前半の終わりと後半の半ば以降、中盤のスペースがポッカリ空いてしまったのは明らかなガス欠。高温多湿の条件下では致し方ない部分もあろう。

しかし、相手ゴール前でのプレーぶりはどうもいただけない。ベトナムは引いて守っていたとはいえ、得点シーンから見ても解るように組織化された守備ではなかった。にもかかわらず、日本は手を必要以上にこまねいた。ペナルティ・エリアに侵入しているのに、相手が密集しているのに、わざわざパスを出す必要はあるだろうか。その先にスペースはないのにわざわざワンツーに固執する必要性はどこにあるのだろうか。

進んだ先は袋小路ならば、無理に歩を進めるのではなく、ミドルシュートで強引にぶちこわしてもいいのではないか。

実直なまでのベトナムとデリケートすぎる日本。ベトナム革命を指導し、首都の名前にもなっているホー・チ・ミンを讃える歌が未だに耳から離れないのは、決勝トーナメント進出を懸けた試合らしからぬキレイ過ぎた内容だったからだろうか。

ベティス最終戦〜流した涙と汗とビール〜

6月17日、リーガ・エスパニョーラ最終戦が行なわれたその日、当初、ベティスの試合が行なわれるサンタンデーるまで向おうと考えていた。しかし、真南のグラナダから極北のサンタンデールまでの時間と費用、その他諸々のことから計画を変更し、マドリーに向かい17時から始まるベティスの試合を観戦した後、サンチャゴ・ベルナベウで21時からマドリーの『Dead or Alive』を堪能しようと計画を練る。

されど、その直後に「マドリー戦のチケットは既に完売、あとはダフ屋からの購入のみ。因みに値段は600ユーロ(10万)前後」というニュース。もともとマドリディスタでもないこの僕がなぜマドリーに10万円も払わないといけない?「サッカーは庶民のためのスポーツ」なんて言葉はとっくの昔に死んだとはいえ、10万円はどう考えてもおかしい。だから金満クラブなんていわれるんだマドリー、ということで、あっさり断念。

そうして導き出した決断は、「ベティスの本拠地でもあるセビージャに向い、ベティスの1部残留&セビージャの敗戦をベティコたちと喜び合おう」の旅。

17時少し前、M&Jさんに教えていただいたベティスのぺニャが集まるBARへ。

カウンターがあり、奥には10組ほどの机と椅子が置かれている。何よりも目に付くのが緑と白。

BAR

エンブレム

カウンターの奥には文字どおり所狭しとベティス関連の写真やエンブレム、歴代の選手達が飾られている。

BAR内

BAR内

集まってくる客は皆、ベティコ。どうやらそれぞれ顔見知りらしく、試合前から「あーでもない、こーでもない」とベティス談義に花を咲かせる。けれども「もしもベティスが2部に落ちたら・・・」という名の花は咲いていない。

17時キックオフ。BAR内は拍手が起きるでも歓声が起きるでもなく、ひたすら続くおしゃべりとわずかばかりの息を吐く音。

テレビ画面は“エル・サルディネス”のスタンドから声援を送るおよそ3000人のベティコたちを映す。途端にBARは沸く。「お前らは最高のやつらだよ!!」と。

試合は若干ベティスペース。が、相変わらず最後の最後でパスミスやシュートミスを連発する。でも、BARの面々は微動だにしない。慣れているんだろう。ベティスの歴史は勝利よりも敗北の歴史だ。だからベティコたちはちょっとやそっとでは動じない。

BARの雰囲気が一変したのは、降格を争うセルタが先制点を挙げた18時24分。セルタ勝ち点39、ベティス勝ち点38、この時点でベティスは降格圏内へ。

BARの空気は一気に張り詰め重く、そして暗い。それまでのおしゃべり声は、愚痴に変わり、笑顔はなくなり、溜め息が途切れることなく聞こえる。

18時33分。後半80分ベティスが右サイドからのクロスからエドゥがヘッドで流し込み先制。年季の入ったベティコたちは飛び跳ね抱き合い叫ぶ。その7分後、再びエドゥが追加点を奪い、歓喜がBARを満たし、安堵がやってくる。

試合終了。ベティスは最終節でわずか勝ち点1差で1部残留を決めた。

18日のas紙

何度抱擁を交わし、何度ビールを奢られたことか。おかげでBARを後にする頃には、たばこと汗と酒が体にまとわりついていたのだが、それも至福の香りと思えるから堪らない。

「ベティスが勝ったよ・・・グスッ。俺たち来季も1部だよ。ちょっと待て。友達に代わるから。日本人のベティコなんだぜ」ベティスのエンブレム入りの白いハンカチを見せてくれたホアンおじさんは、そういって誰かも知らない電話を僕に渡してくれた。

Mucho Betis!!

呂律のまわらない$%#おじさんはビールを何度も奢ってくれた。

ベティコ

「100周年で1部残留、笑っちゃうよな。でもな、100年後もお前はここでヨボヨボになりながら『べ〜ティス・べ〜ティス』って叫んでるんだぜ。だってお前は幸運の男だからな。お前が今日、ここに来たからベティスは勝てたんだ」

ベティスの勝利は潤滑油。お世辞も出てくる出てくる。

笑顔

ベティスは降格争いを演じ、1部残留を決め、ベティコたちは喜びを爆発させた。レアル・マドリーやFCバルセロナからすれば次元が違う話で鼻で笑っちゃうレベルだろうが、
僕らにとってあれほどの喜びはない。

Adios!

あの時流したあの涙。正直言えば、そりゃ優勝の瞬間に流したい。だけど、“Manque Pierde(たとえ負けようとも)”ベティコはベティスを愛せずにはいられないのである。

それがベティスのベティスたる、ベティコのベティコたる所以であり、精神なのかもしれない。

追記
明日はレアル・マドリー優勝報告をします。

Mucho Betis!!!!

エンブレム

苦悩と悲哀と憤怒がつまったベティスの今シーズンは・・・

Mucho Betis!!

2度の歓喜の絶叫の後、幸福感でいっぱいの涙とともに幕を閉じました。

詳細は後日、書きます。


『崩壊』ベティスVSC.A.オサスナ(リーガ・スパニョーラ第37節)〜後編〜

後半開始直後、オサスナはチーム全体のラインを押し上げ、FWウェボは常にベティスのDFラインの裏を狙い、ヴァルドはドリブルで攻め込む。ベティスは右サイドのオドンコールの快速を活かそうとするが、オドンコールはボールに追いつくだけで精一杯。今シーズン、怪我もありシーズンを通して本領を発揮できていない。

62分、オサスナの右サイドからのクロスがファニートによって弾かれ、高々と再度右サイドに返ってくる。ベティスDFメッジはそれをダイレクトでGKへバックパス。そこへすかさずウェボがつめて、オサスナが追加点。

ペナルティ・エリア外から、しかもベティスのゴール前にはほとんどスペースがない状態でのあまりに軽率なバックパスからの追加点。事実上、このゴールで試合は決まってしまった。

スタンドは明らかに試合への興味を失い、その溜まりに溜まった怒りを吐き出し始める。

つづく72分にヴァルドが3点目を決めると、スタンドからは拍手が起こる。その3分後の75分にはザルと化したベティスのディフェンスラインをウェボに代わって入ったソラがあっさり抜け出し、4点目。因みにウェボは得点を挙げた直後、DFもつれ倒れると、聞くに堪えないものがスタンドからは聞こえていた。僕は比較的、野次というものは感情表現のひとつとしてあってしかるべきだと思うが、あれだけはいただけない。立ち上がったウェボはすぐさま交代を申し出ていたが、それが怪我によるものではないことは明らかである。

試合中

それまで選手達に声をかけていたアップ中のダニもいつしかただピッチを見つめるだけになっていた。

ルイス・デ・ロペラ前会長への怒り

メインスタンド中央では貴賓席に座るクラブ役員への罵倒、非難が始まる。それは今まで見た中で、最も過激で花火は焚かれ、椅子が投げ込まれる惨状。

怒り

さらに南側ゴール裏から発炎筒がベティスのGKコントレーラスめがけて投げ入れられる。コントレーラスは逃げるでも抗議するでもなく無視していたが、ファンとクラブの間に生まれた軋轢はもはや修復不可能に。

意思表示

さらにポジティブなものとネガティブなものが入り混じった数々の横断幕が掲げられ、再び発炎筒を投げ込む。

ピッチ上では試合は行なわれているのに、スタジアムの集中力はゼロ。同じスタジアムで全く別々のことが行なわれている光景は寂しさを感じずにはいられない。

88分にソラが5点目を決めると歓声と拍手、そして、クラブを非難する声が混在する。直後、3度目の発炎筒が投げ込まれて終焉。

メフート主審は試合を強制的に終了させ、選手達をピッチから引き上げさせる。と、同時に、堰をきったように一斉にファンがピッチになだれ込む。

爆発

混乱

ピッチには白煙が立ちこめ、乱入したファンと警官隊が入り乱れる。それはおよそサッカーの光景ではなくなっており、崩壊いがいのなにものでもなかった。

混乱02

混乱03

メインスタンドは警官隊がピッチ脇から睨みを利かせる。

警官隊

「ロペラ(前ベティス会長)はもう出て行け!」「ロペラ(前ベティス会長)はもう出て行け!」。彼らは叫ぶ。ベティコたちの怒りの矛先は常にロペラ前会長。

混乱はその後20分近く続き、警官隊が一掃する形でピッチには誰もいなくなったが、そこには投げ込まれた椅子に壊されたスポンサー看板が散乱していた。

なんともやるせない気持ちでスタジアムを出ると、救急車のサイレンの音が鳴り、怒号と発煙の光りが目に飛び込む。

スタジアム外

しばらく眺めていると、すぐ近くで鼓膜が破れるほどの爆発音が聞こえたその瞬間、周りのベティコたちが一斉に走り出す。後ろからは何人もの警官隊が追いかけ、そこに再び爆竹が投げ込まれる。

スタジアム外

なんとかカメラに収めようとするも手が震えて上手く撮れないほどの身の危険を感じたことは未だかつてなかった。

スタジアム外02

口元をマフラーで隠した男性は目を血走らせながら「行くぞ!腰抜けども!びびってんじゃねえ!」と叫んでいた。それが最後に観た光景。

これでベティスは最終節を残した時点で降格圏までわずか勝ち点1差となった。おまけにクラブとファンの関係は崩壊し、そしてルイス・フェルナンデス監督は更迭された。

なにひとつとしてポジティブな要素がないまま最終節を迎える。クラブ創立100周年だというのに。



レアル・ベティス・バロンピエVSC.A.オサスナ(リーガ・エスパニョーラ第37節)〜悪夢の始まり、中編〜

エスタディオ・ルイス・デ・ロペラ01

試合開始数時間前から空は厚い雲に覆われ、雷鳴を轟かせながら雨を降らせていた。僕らの席はメインスタンド右手側の最前列。美しい緑色のピッチはすぐ目の前。

選手達のウォーミングアップが終わり、カンテラ(下部組織)の選手達の大会での優勝を祝うセレモニーが行なわれる。果たして彼らの何人が将来、このピッチで躍動するのだろうか。リーガ・エスパニョーラでは試合のボールボーイは全てホームチームのカンテラの選手達が務める。

カンテラの選手達

だから、ホームチームのゴールが決まれば、憚ることなく喜びを表現するし、時にはわざと相手チームにボールを渡すのを遅らせたりもする。彼らにとって目の前でプレーするトップチームの選手達は、もっとも身近で最上のお手本であり、トップチームの出来がそのまま彼らのプレーやクラブへの愛にそのまま直結することとなる。クラブチームの下部組織のあり方として、とても理に適っている。

さて、主役達の登場である。

ウルトラス

もっとも過激なファンが陣取る南ゴール裏は、すでに声を張り上げている。

選手入場

今年はクラブ創立100周年。100周年記念のチームソングが流れると、スタンドは一斉に100周年記念の旗を掲げ、チームソングを唄う。この瞬間は本当に至福の時、僕の後ろのスペイン人は肩を組んできて、そして共に歌う。たまらない。

試合開始

試合は前半からオサスナの緩いプレッシャーもあって、ベティスが先手必勝とばかりに攻め続ける展開に。右サイドのオドンコールは快速を活かし、サイドを駆け上がり、トップ下に位置したソビスも半ば強引にドリブルでつっかける。

しかし、最後のラストパス、そしてシュートの精度が相変わらず悪すぎるために、なかなかオサスナゴールを脅かすには至らない。

ラファエル・ソビス

ソビスのFKやもっともゴールの可能性を感じさせたマルコス・アスンソンのFKもゴールを割れず、CKからDFメッジがフリーでボレーシュートを放つも惜しくも枠を捕らえきれない。

そうして迎えた前半32分、オサスナがCKからファーサイドのミゲル・フニャルのヘディングシュートで先制する。水を打ったように静まり返るスタジアム。その後は五分五分の展開に持ち込まれ、前半終了。

パルメリン

ハーフタイムにいつものようにチームマスコットのパルメリンがスタジアムを一周するも、掛けられる声はごくわずか。

そしておそらく2度と忘れらない後半が始まる。

つづく

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